まず、メンタルなコンディションを表す変数をY、それに影響を与えるだろうと思われる複数の要因を(X1, X2, ..., Xn)とします。アンケート調査等により、Yと(X1, X2, ..., Xn)の組を集め、それらを分析して(X1, X2, ..., Xn)とYの関係を求めます。これはいわゆる多変量解析ですが、得られた結果は間違いなく事実に基づいています。ですから、その結果を用いてやりたいことを実現させれば十分に研究として成立すると思います。たとえばスマホから(X1, X2, ..., Xn)を入力してもらい、Yを推測し、アラートを出すアプリを開発するなど。さらに、このアプリに学習機能を加え、ユーザの気持ちとアプリの結果の差異を学習させればより精度を上げることも可能かもしれません。今はやりの人工知能です。
まず、分析についてですが、例えば次のようなことがあるでしょう。
- XiとXjの相関を求め、それをもとにネットワーク図を描いて要因Xのクラスタリングを行う。これによってメンタルコンディションYに与える要因をグループ化することができます。
- いわゆる重回帰分析を行ってXからYを推定する(各要因の寄与を調べる)
- 同じことを決定木を使って行い、どのようなロジックで判定が行われているかを調べる
- ベイズ学習によって推定の精度を上げる
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